スポンサードリンク
スポンサードリンク

簡易保険とは

簡易保険は、正式には簡易生命保険といって、郵政民営化が行われた2007年10月1日以前に契約が行われていました。簡易生命保険方 に基づき、政府による保証がついています。簡易保険は「かんぽ」や「kampo」の愛称で親しまれ、郵便局で契約や請求ができるため人気の 商品でした。
郵政民営化後は、かんぽ生命保険に保険業務が委託され、事務業務はそれまで通り郵便局に委託されました。かんぽ生命保険 は民間の生命保険会社ですから、保険業法によって保険商品の契約を行っており、新たな簡易保険の契約は行っていません。簡易生命保険法 自体も、郵政民営化にともない廃止されました。民営化以前に契約した簡易保険は当然有効ですが、保険金額や期間・特約内容の変更はできなく なっています。簡易保険は、誰でも加入し易くなるように保障に対する掛け金を低く抑えてありますから、現在契約中の簡易保険は、 解約しないで満期を待つのが賢明でしょう。

簡易保険の特徴

簡易保険の特徴は、政府による保証がついているということです。郵政民営化後は「独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構」に契約 が引き継がれ、保証は継続されています。業務をかんぽ生命保険や郵便局が委託されていますので、以前と変わらないと思われがちですね。 保険金の請求から支払いまでが、他の生命保険と比較して早いというのも従来通りです。
簡易保険には、民間の保険にはない独特のシステム があります。ひとつは倍額保障というもので、不慮の事故や災害・特定感染症で死亡した場合、基本保険金と同額が死亡保険金として支払われる システムです。民間の生命保険の災害特約のようですが、主契約についています。もうひとつは非常取扱いで、大地震や豪雨・台風といった 自然災害や、尼崎の列車事故のような重大災害の場合に、3ヶ月まで保険料の払い込みを延伸できます。また保険証書や印鑑がなくても、 前払い済の保険金の返還や貸付・死亡保険金の即時支払いが行われます。
かんぽの宿などの福利厚生施設も特徴のひとつですね。

簡易保険の歴史

簡易保険は、1916年に当時の逓信省が創設しました。1938年に厚生省が新設された際に経営管理が移管され、逓信省には契約などの 店頭業務が残されました。1942年に経営管理の事務部分が、再び逓信省に戻されました。その後逓信省は郵政省となりますが、簡易保険 は郵政省から総務省郵政事業庁に移管され、その後日本郵政公社に移管されました。
郵政民営化にともない、株式会社かんぽ生命が設立 され業務を委託されることになりますが、簡易生命保険という保険商品の新規契約は打ち切られました。民営化されたのだから、他の保険会社 と同様に保険業法により業務を行うのは当たり前のことですが、さまざまな保険商品が発売されて競争も活発化していますから、「誰でも 入れる簡易保険」の役割が終わったともいえるかもしれません。
簡易保険の歴史は、日本が豊かな国になっていくのとともに、 歩んできたのですね。

楽天で探す
楽天市場

簡易保険